大野ピアノ教室(町田市成瀬が丘)の生徒さん、小6のKちゃんのストーリーの続きです。
前回は、こちら⇒成長著しい小6Kちゃんのストーリーその1
やりたい曲が見つかったら頑張れるタイプは、自分で曲を選んだほうがいい
「真夜中の火祭り」をカッコよく弾けるようになったKちゃん。
発表会の曲は、色々候補を出してみました。
Kちゃんのお好みの動きのある曲を中心に、何曲か聴いてもらいました。
そして、Kちゃんが選んだのは、バルトークの「ルーマニア民俗舞曲」です。
「カッコいい系」の曲なんですね〜
なんかKちゃんが選ぶのがわかるような気がします。
バルトークの「ルーマニア民俗舞曲」について
ここで、簡単に、この曲について説明します。
バルトークは、今年生誕140年を迎えるハンガリーの作曲家です。
わりと最近の作曲家ですよね。
当時、ハンガリーの領地だったルーマニアの民謡を採集して、バルトークがダイナミックにアレンジした小曲が6曲集まっています。
民謡というだけあって、リズムも独特ですし、変わった響きの和音などあり、なかなか面白い曲だなあ〜という印象です。
最初はちょっと戸惑い気味でした
張り切って楽譜を読み始めたKちゃんですが、たぶんたくさんYouTubeなどで、色々なピアニストの演奏を聴いたと思います。
当たり前ですが、音源を公開している方は、子供の演奏であっても、できあがっている演奏ですから、結構なスピードで弾いています。
それを聴いて練習し始めたら、何が起こるかというと・・・
気ばかりあせって、リズムがグチャグチャだし、そんなに速くなんて弾けないんですよね!
そこをグッと我慢して、ゆっくりで曲全体を見回して、楽譜もよく見て、まずは書いてあるとおりに弾いてみます。
それができたら、少しずつ弾き方などを考えて行き、曲を作って行きます。
その手順をわかってもらうまで、かなり戸惑いがあったようで、時間がかかってしまいました。
まあ、バルトークを弾くのも初めてだし、レベル的にもかなり背伸びしているので、6曲全部を弾くのはたぶん難しいだろうなぁと思っていました。
Kちゃん本人は全曲弾く気マンマン!
3月の半ばごろ、全部弾くのは難しいんじゃないかな?とお伝えしたら、なんとショックを受けてしまって、本人的には全部弾きたい!という希望だったのでした。
それじゃあ今のような練習の仕方じゃあ、とても間に合わないから、毎日死ぬ気で長時間練習しないとダメだよ、と伝えました。
そこからKちゃんの「本気」が始まりました!
まず、1回ずつのレッスンの真剣度が今までとは違います。
家でたくさん練習しているおかげで、楽譜読みは家でほとんど全部終われているので、どう弾いたら、独特の民謡らしく土臭く弾けるのか?
私と色々試してみることができます。
Kちゃんの残念なところは、全体的に走ってしまい、落ち着きがなくなってしまうことです。
もちろんのっそりのっそり弾いていたのでは、雰囲気が出ませんが、拍を感じて弾くことは、速い曲でも本当に大事なことです。
そして、自分の出した音をよく「聴く」ことです。
「聞く」じゃないんですよ、漠然と入ってくる音を聞くのではなく、音楽としてどう聴こえるのかを考えて聴くんです。
コツコツ、ちょっとずつ色々な問題点を直して行き、1曲ずつばらばらにレッスンしていたのが、試しに通そうか?というところまでまとまって来ました。
結局、第3曲めだけカットすることにしましたが、本当にここ数週間のKちゃんの頑張りは、目を見張るようでした。
ちょっと前までは、間に合うかな?暗譜もできるかな?と心配していたのですが、いやースゴイ集中力で、見通しが立って来ました!
もちろん、これで終わりということはないので、最後の最後まで少しでも素敵な演奏になるように、Kちゃんと私とで頑張っていきたいと思います。
サポートして下さる保護者の方にも、本当に感謝しかないです。
発表会で、好きな曲を披露できるようになるために、基礎から丁寧にレッスンします。
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