昨年暮れのクリスマス会で、ブルクミュラーの「素直な心」を弾いた生徒さんがいました。
また、ボディパーカッションでは、「アラベスク」に合わせて手拍子や、打楽器で楽しみました。

それを覚えていた小川小2年のSちゃんは、その両方を発表会で弾くことにしました。
今までは、『ピアノひけるよジュニア』で、色々なみんなが知ってる曲を中心に頑張ってきました。
いわゆる有名な名曲を弾くのは、初めてです。
いつも途中であきらめそうになったりするSちゃん、「アラベスク」に俄然ヤル気が出て来ましたよ!

アラベスクは、16分音符の連続だ〜‼︎

とりあえず、あこがれの「アラベスク」に挑戦することにしたSちゃんは、いきなり壁にぶつかりました。
聴いたことがある曲だから、張り切って楽譜は読めるんだけど、16分音符♬は、思ったより指のコントロールが難しいんですね。
なかなかキレイに音が並びにくい。
速い!と思いすぎると、かえって手が固くなってしまって動きづらいです。
左手の16分音符は、最も動きづらいので、本当に手がカチコチに固まってしまうので、とにかく手をぶらぶら〜に柔らかくして、鍵盤に乗せたら、指先はしっかり弾こう、と言ったら、思ったより上手に細かく弾けました。

指のコントロールといったら、左手で弾く和音も難しいです。
和音は、3つの音を同時に弾くのですが、スタッカートで何度も弾いていくと、3つ弾いているはずの和音がいつの間にか2つしか音が出てなくて、スカスカになるのです。
スカスカの和音は、なんとも頼りない音になってしまって、メロディの支えにならないんですね〜難しいね。
これからの課題です。

跳ぶのも一苦労

そして、最後に、低い音から、エイッとかなり高い音の和音で着地終了、になるはずですが、その最後の着地の和音が決まらないんです。
どの曲もそうなんですが、最後の音がピタッと決まると、ものすごく印象が良くなるんですね。
よく例えるのは、体操競技で、最後に着地がピタッと決まるとめちゃくちゃ素晴らしい‼︎となるのと同じです。

Sちゃんは、右手だけで、跳躍。
左手だけで跳躍。
何回も何回もレッスン中に試したら、だんだん少しずつだけど、成功率が上がってきましたよ。
そして、両手でチャレンジしたら……あ、できた‼︎‼︎
やったね〜〜
あとは、おうちでも毎日何回も練習してみようね、と約束しました。
逆上がりの練習みたい。
次のレッスンが楽しみです。

ブルクミュラーになると、色々なテクニックが必要になってきますね。

弾きたい気持ちを引き出すことが大事

今は、発表会で成功したい、という大きな目標があるので、頑張りが持続しやすいです。
普段なら、あきらめてしまうような難しいところも、なんとかしてクリアしたい、と思う気持ちが強いです。
結構、生徒さんも私も苦しかったりしますが、できなかった部分ができた時の喜びは、やっぱり大きいです。

そういう連続が、いつの間にかレベルアップにつながって行くんだと思います。
負荷をかけることは、その子の持っている力を引き出すことにもなるんですね。
私は、そのお手伝いができるよう、一緒に励まして行きたいと思っています。

大野ピアノ教室(町田市成瀬が丘)では、体験レッスンを募集しています。
基礎を大切に、無理なく進んで行きますが、発表会では弾きたいあこがれの曲にチャレンジしていただきます。
幼稚園年中から大人の方まで、他の教室から移って来られる方も歓迎します。
最寄り駅は、横浜線成瀬駅です。
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