ピアノを習ったら、一度は弾いてみたい曲ナンバーワンは、ベートーヴェンの「エリーゼのために」だと思います。
出だしの「ミレ♯ミレ♯ミシレドラ〜」が哀愁を帯びていて、どんなにクラシックを知らない人でも、ほぼ100%知られている曲ですね。
その憧れナンバーワンが、発表会でどうしても弾きたかった小川小4年のKちゃん。
昨年から「弾きたい‼︎」と言っていましたが、もう少し上達してからかな、と一年待ってから、いよいよ挑戦することになりました。
楽譜読みはすごい勢いでできました‼︎
弾きたい気持ちでいっぱいだったKちゃん、最後まで楽譜は結構すぐに読めるようになりました。
ですが、有名な曲にありがちですが、思い込みも多くて、速さの設定や、難しいお決まりの真ん中の32音符から16分音符に行くところのリズム取りなど、あれ?っと思うところがいっぱい出てきましたね。
たぶんKちゃんは、長年憧れていた「エリーゼのために」を弾けることが、ただただうれしかったんだと思います。
その気持ちは大事にしつつ、細かいところを少しずつなおして行きましたよ。
「エリーゼのために」は、ベートーヴェンが好きだった人のために書いた曲
他の曲も、もちろんそうなのですが、誰でも知っている有名な曲を選んだ場合、あまり知られていない曲を弾くよりも、みんなが思ってるイメージが強いです。
しかも、たくさんのピアニストが演奏していて、今ならYouTubeでいくらでも聴くことができます。
そういう曲を、ただ楽譜に書いてあるとおりに、音だけ並べて弾くと、とてもつまらなくて、ガッカリする演奏になってしまいますね。
聴いている人が、情景を思い浮かべられて、素敵だなあ〜と思えるような演奏を目指して欲しいと思っているのです。
クリスマス会の時に、エリーゼの話を少ししたのですが、この曲は、ベートーヴェンが好きだった人のために書いた曲なんです。
そういう曲ですから、腕を柔らかくして、弾き方も固い感じではなく、ふわっとした雰囲気で弾いてもらいたいですね。
でも、ただフニャフニャしているのもダメで、大事な聴いて欲しい部分は、しっかり打鍵して、ふっくらした音で弾いて欲しい。
あとは、クレッシェンド、デクレッシェンド=だんだん大きくする、だんだん小さくする、ピアニシモ=大変小さく弾くからフォルティシモ=大変大きく弾く、までの音の幅をしっかりつけると、ダイナミックで聴き映えがします。
Kちゃんにはこの話もして、レッスン中に、たくさん一緒に弾いてみました。
最初は、固い弾き方が抜けなかったのですが、だんだん柔らかい雰囲気が出てきましたね‼︎
ひとつの曲を掘り下げて勉強すると、想像力がつくよ!
どうしても、「ピアノを弾く」作業のことばかりを練習しがちですが、とりあえず弾けたら、その次のこと、「どんな風に弾きたい?」を考えられると、楽しくなって来ますね。
色々想像して、その弾き方はどうしたらいいかな?ということをレッスンで、一緒に考えられると、時間があっという間に過ぎますよ。
Kちゃん、みんなに感動してもらえる演奏ができるといいね‼︎
初心者から一度はやめたけど、また弾きたい方や、他の教室から移って来られる方も歓迎します。
幼稚園年中から大人の方まで、基礎を大切に、あこがれの曲が弾けるよう丁寧にご指導します。
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