音楽教室のグループレッスンを受けていらっしゃるお子様も多いと思います。
グループレッスンでは、まず、「音楽を楽しむ」ことが優先されます。
確かに、グループでみんなでワイワイ同じ曲を演奏することは、ワクワクすることですよね。
しかしながら、限られた時間の中では、細かい指の動きや、音符をスラスラ読む練習などを、個人的に教える時間は、なかなか取れないのです。
そうすると、曲は弾けるんだけど、音符はさっぱり読めない、指づかいはめちゃくちゃ、などということも起こってくるようです。

個人レッスンでは、ひとりひとりに基本を身につけさせることができます

大野ピアノ教室では、個人レッスンですから、「ピアノを弾く基本」を身につけるまで、徹底的にレッスンします。

初心者では、両手の演奏といっても、左右代わりばんこに弾いて行くことが多かったですが、初級の曲になってくると、左右同時に弾くようになってきます。
頭を整理するために、当然片手ずつ弾いて行きます。
音符もリズムも理解して、右手なら弾けます。
左手だけでも弾けます。

さあ、それではいよいよ両手で弾いてみようね!というところで、あるあるの現象が起こります。
右手はレガート、左手は最初だけ繋げて、次の音から一つずつ音を切る、はずですが…
両方とも切れて弾いてしまいました〜〜
左右同じ動きのほうが、断然簡単ですものね!

すごく頑張って宿題やって来た!簡単だった!と鼻をふくらませて意気込んで弾いてくれたら、このようなことになっていた、は本当によくあることなのです。
だいたいこのようになるのはわかっているので、宿題にする時に、とくと説明しているのですが、なかなか伝わらないことが多いのです。

一週間、毎日一生懸命練習して来てくれて、先生はうれしいよ!
なんですが、ここは、心を鬼にして、左右が違う動きができるようになるまで、
レッスンで特訓します。

右手をつなげる、左手は切るのは、タイミングの違い

初級の曲においては、たいていは、右手がメロディで、レガートでつなげて弾くことが多いです。
そして、優先されるのは、このメロディですね。
メロディをきれいにつなげて弾くことは、たくさん練習して、覚えてもらいます。
次に左手の伴奏ですが、3拍子ならドソソ、4拍子ならドソソソなどですが、このソソの部分が切れます。
その時に、メロディもいっしょに切れてしまうのです。
1小節だけ取り出して、左手が切れる時に、反対の右手は切らないでつなげる、タイミングが違う、ということを頑張ってわかってもらいます。

 

これらの曲の場合は、メロディにスタカートがついていて、伴奏がつなげるという反対バージョンですね。

でも、同じことです。

 

すぐにわかる子、頭ではわかるけど、手では動きが理解できない子、不器用だからタイミングがつかめない子、色々います。

何度も何度もやってもらうと、できる瞬間があります。
できたよ!と励まして、左右の動きの違いを手でわかってもらいます。

何度もやると、だいたいの生徒さんは、ヘトヘトになってしまいます。
が、私がいい例、悪い例、両方弾いて、どっちがいいと思う?と聞くと、どんな子でも、メロディが繋がっているほうがいい、と答えてくれます。

次のレッスンまでに、できるようにしてこようね、と言って帰しますが、結構頑張ってできるようにしてきてくれる生徒さんはいます。
すぐにできなくても、根気よく何度も同じような曲で、矯正して行きます。
だんだん慣れて来るものです。
ここで、あきらめない、は大事だと思っています。

和音の指づかいをマスターする

次に、できるまでやって欲しいことは、和音の指づかいの左右の違いを覚えて欲しいことです。

ドミソのように、一つ飛びの和音は、左は、指番号531、右は135のように、同じ指を使うので、弾きやすいです。

ドファラはどうでしょうか?
左は、521、右は135の指で弾くのです。
どうして?と聞かれることが多いのですが、ドは、右手は1の指、左手は5の指で弾きます。
そこから指の広がり方が、左右違っているから、指づかいが違ってくるのです。
そういうことは、あまり理屈ではなく、そういうものだ、と捉えて覚えてしまうことがおすすめです。

これは、左右同じ指づかいのドミソの和音の手(生徒さんに弾いてもらいました)

ドファラの右手。135の指づかい

 

ドファラの左手。ファが2の指のほうが自然ですね。

一度、クセをつけてしまえば、すんなりと用意できるようになりますね。
面倒だなあ〜と思う生徒さんがたくさんいるのですが、絶対に習得できたほうが
難しい曲を弾く時に、弾きやすくなるのです。

基本の「キ」なのです。

一度習得できれば、もっと違う調性で弾く時も、指づかいは同じなのです。
中級以降の難しい曲を弾く時だって、指づかいは同じです。

スケール(音階)の指づかいもマスターしてほしい

音階の指づかいも、右手と左手とは、順番が違います。
だいたいの生徒さんは、上りはきれいに正しく弾けますが、下りは、親指まで使い終わると、次の指づかいが何の指になるのかを覚えられないことが多いです。

ここも、片手なら弾けるけど、両手になると弾けない、鬼門になります。

素敵な演奏をめざすには、やはり基本が大事

基本の「キ」をマスターできると、曲が弾きやすくなります。
無理がなくなるので、曲の雰囲気とか、盛り上げ方とか、内容を考える余裕が生まれます。
そうすると、「ピアノを弾く」こと自体が楽しくなってきますよ!
下手っぴより上手な演奏のほうが満足できますよね!

厳しいなあ、と思うかもしれませんが、私は、みなさんに満足した演奏をしてもらいたい、その一心で、レッスンをしているのです。
できるまで、おつきあいします!

 

大野ピアノ教室(町田市成瀬が丘)では、体験レッスンを募集しています。
基礎を大切に、曲が仕上がるまでお手伝いします。
幼稚園年中から大人の方まで、一緒に頑張りましょう。
成瀬駅から通えます。
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