毎年のピアノ発表会では、生徒さんの演奏の最後に、講師が必ず演奏することにしています。

その理由は、さまざまです。
まずせっかく抽選に当たったホールで、普段は生のコンサートに足を運ばないであろう生徒さんやお客様に、生のピアノ演奏を聴いていただきたいこと。

そして、星の数ほどもあるクラシック曲の中から、少しでも、知っていただきたいからです。
そして、講師も演奏技術を磨いて、頑張っている姿を皆さまに見ていただき、生徒さんにもレベルアップしよう、と思っていただきたいからです。

あとは、純粋に、いいホールのいいピアノで演奏してみたいからです。

曲を選んでから、練習中のこと

さて、毎年の選曲にも頭を悩ませていましたが…
昨年は、少し重厚な現代曲を演奏しました。
それはそれで、とてもインパクトがあったようですが、今年は、純粋に楽しい曲、聴いててウキウキするような曲を選びたいと思ったのでした。

八巻先生との連弾は、学生時代から続けており、お互いの弾き方や癖なども、よくわかっています。
今までも、発表会の講師演奏だけでなく、演奏会などでも一緒に演奏してきました。
有名な曲も、かなり弾きました。
生徒さんと一緒で、せっかく弾くのですから、やりがいのある曲として選曲したかったです。

そして、選んだのは、フランスの作曲家のシャブリエの狂詩曲「スペイン」です。
この作曲家と曲の名前を聞いても、ピンと来る人は少ないかもしれないですが、たぶんどこかで聴いたことがある!と思える有名な曲なんですよ。

原曲はオーケストラで、フランスものが得意な指揮者の演奏を聴くと、色彩豊かでワクワクします!

楽譜は、エノック社の連弾用(1台4手)を使いました。
同じ曲で、2台8手(ピアノ2台で4人で弾く)も同じエノック社から出版されています。

ピアノ連弾で、オーケストラのありとあらゆる楽器を網羅するのは、とても大変なんです。
オーケストラの色々な楽器は、音色も違うし、音の質も違うので、インパクトのある演奏がしやすいですが、ピアノだけだと、それが全部同じ音色だし、ピアノの宿命で、音がどんどん減衰してしまうから、ワクワクするような躍動感を表現するのは、本当に骨の折れる作業でした。

連弾のアレンジは、ほぼオーケストラの楽器の大事なところは、音を拾って、うまく繋げていると思いましたが、時々無理やり複数の楽器の音をつなげて、不自然なラインがあるところもあり、そのような部分は、少し弾きにくく感じました。
テンポが早いので、そのような部分は、弾きやすくアレンジしてしまいました。

オーケストラのスコア(総譜)をコピーして、この部分は、どの楽器ということを、全部書き込み、参考にしました。
想像力を膨らませて、その部分をその楽器で演奏しているつもりで弾きました。

そして、必ずすることは、録音して、それを聴いて反省する作業です。
客観的に聴いて、どんな弾き方になっているのか、ということを、合わせ練習の
時に、徹底的に分析したのです。

最初の頃は、楽譜どおりに通すだけで精一杯。
録音を聴いて、あまりの下手さにガックリ。
だんだん良くはなってきましたが、今度は生真面目すぎる演奏で、全然感動しない、つまらない音楽に、これまたガックリ。

最後まで、どうしたらワクワクする躍動感が表現できるか?
試行錯誤しました。本番数日前まで。

本番では楽しく弾けました

本番では、曲を弾く前に、解説をします。
その原稿の中に、アドリブ的に、私がスペイン旅行に行った時の、スペインの印象をお話することにしましたが、弾く前に、手短にわかりやすくお話するのは、
弾くより緊張しました(苦笑)

この曲は、始まったら最後、次から次へとドンドン展開して行って、ふうっと休めるところはまるでない、疾風怒濤の曲なんですが、思いっきり楽しく演奏できた…かな。
曲の楽しさが、お客様に伝わればいいなぁ!と思いながら。

2台8手でも弾かれるのですが、どこででも2台ピアノで演奏できるわけではないので、今回、2人の連弾でも、ある程度の華やかさを表現することができたかな?と思います。

終わったら、舞台の下には、たくさんの生徒さんが花束を持って、駆け寄って来てくれました。
うれしかったです!ありがとうございました。

生徒さんたちだけではなく、先生も達成感を味わうことができました。
やった〜!

 

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初めての方も、経験者の方もただ弾くだけではなく、曲をどう表現するかということを一緒に考えて行きましょう。
基礎から丁寧にレッスンします。
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