大野ピアノ教室では、普通のピアノレッスン以外に、ご希望があれば、合唱の伴奏オーディションや、伴奏に決まった人のフォローレッスンをしています。

今回は、ピアノソロ演奏と比べて、合唱の伴奏は、何が必要で何が大事なのか、上手な伴奏ってどういうこと?ということを書いてみたいと思います。

小学校低学年から、簡単な伴奏を見て欲しい、というご要望が、時々あります。
オーディションは、その名の通り、合唱コンクールの伴奏者になれるかなれないか、を決めるので、シビアですね。
オーディションをしないで、伴奏者に決まるケースもあります。
特に、中学生以降になると、ピアノを続けている子が少なくなって来るので、いきなり決まって、レッスンして欲しい、と言って来るケースもあります。

合唱コンクールの伴奏で大切なこと

オーディションをするかしないか、にかかわらず、合唱コンクールの伴奏をする時に、一番大切なことは、最初から最後まで、流れよく、立ち止まらないで弾き切ることです。
弾き直しは、厳禁です。
合唱は、伴奏に関わらず、どんどん先に歌ってしまいますから、弾き直しをしたら、どうなってしまうか…おわかりですね。
もし、ミスをしても、先に進み、臨機応変に弾き続けることが大事です。
そう、ごまかしても、です。
もちろんミスをしないことが大事ですが、流れを止めない、これが一番ですね。

次に大切なことは(できればバンザイ‼︎)

これができた上で、さらにオーディションで合格を勝ち取るためには、テンポを一定に弾くことです。
曲によっては、途中でテンポが変わることもあるかもしれないですね。
そういうところも、指示に従って、また指導者や指揮者と相談して、ちゃんと対処できることが大事です。
合唱を指揮者と一緒に、引っ張って行くわけですから、リーダーシップを取れるように、自信を持って弾けること、そして、音量も、大人数に負けない豊かな響きで弾ければ、合格できるでしょう。

オーディションなしで、選ばれた場合でも、ピアノ伴奏者は、責任がありますから、やはり上記のことに気をつけて弾ければ、上手な伴奏と言えるでしょう。

ピアノ伴奏をスラスラ弾くために必要なこと

最近の合唱曲は、昔と違って、芸能人の歌の編曲など、ポピュラー路線が増えています。
ポピュラーは、思ったより難しいことが多いです。
まず、メロディラインが、クラシックに比べて、え?と思うような跳躍があったりするので、弾きにくいです。
そして、リズムも崩しているところが多いので、小節線をタイでまたいだり、難しいリズムの組み合わせがあったりするので、楽譜読みが難しいのです。
拍を感じる力が弱いと、つじつまが合わなくなって、混乱することもあります。

以前、ご紹介した、リズムとソルフェージュで、楽譜読みをしっかりマスターできていると、時間をかけずに、弾くことができると思いますが、そこをサボっていると、読めないから弾けない、ということが起こってきます。
耳コピーという手もありますが、量が多いと、それも限界がきたりするでしょうね。

みんな、ピアノ伴奏となると、目の色を変えて頑張る人が多いので、私もお手伝いはしたいと思っていますが、あまりにも楽譜を読むのに、時間がかかる人は、ちょっと大変だなあ、と思ってしまいます。

学年や曲にもよりますが、できればブルクミュラーが自力で弾ける、くらいのレベルは必要かと思います。
その上のレベル、たとえばソナチネくらいの実力があると、かなり余裕があると思われます。

オーディションや本番までに、あまり日にちがない‼︎ということも多々あるので、やはり自力である程度、理解して弾ける力がある人は、有利だと思います。

楽譜に指づかいが書いてなくて、迷うことが結構あるので、そのような時は、私に相談して欲しいと思います。
弾きやすい指づかいで、全然仕上がりが違ってきますからね!

何にしろ、日頃の積み重ねが、やはりモノを言うのです。
実力を伴うと、受かりやすいと思います!

久しぶりに来た高校生のNちゃん

今日は、レッスンを卒業している高2のNちゃんが、久しぶりに合唱の伴奏のレッスンに来ました。
Nちゃんは、レッスンを卒業するまでに、ベートーヴェンのソナタや、ドビュッシーなども弾けるようになっていましたので、難しいポピュラーの合唱曲、しかも通すと、6〜7分はかかるか、という大曲の伴奏を、自力で読んで弾けるようにして来ました。
さすがですね!

レッスンでは、長すぎるので、カットして弾きましたが、跳躍、オクターブ、リズムの崩しなど、難しいところが満載でした。
とてもよく頑張って弾いていましたが、少し平板でおとなしいので、合唱の支えとしては、弱い、と感じました。
ですので、音の幅(強弱)を考えたり、和音の響きのバランスを考えたりして、少しでも、合唱の手助けになるようなインパクトのある伴奏を目指して、レッスンをしました。

最後には、すごくカッコよく上手く弾けるようになって、素晴らしい〜
本番まで、あと一か月あるそうですから、まだまだ上達できそうです。

初めての伴奏でも、是非挑戦して下さい!

このNちゃんのような、上級者でなくても、ピアノで伴奏がしたい、と思ったら、是非挑戦してみて下さい。
なんでも、やってみよう、と思う気持ちは、とても大事ですし、普段のレッスンにも、役に立つことが満載ですし、決まった期間に、仕上げないといけない、という普段では、なかなかできない挑戦ができるわけですから、成長のチャンスですね。
オーディションの場合には、合格できれば、とてもうれしいですが、万一不合格の場合でも、集中して頑張った、ということは、何にも代えがたい経験になると思います。

合唱コンクールの伴奏、応援していますよ!
伴奏のレッスンを受けたい方は、是非ご連絡下さい。

大野ピアノ教室(町田市成瀬が丘)では、体験レッスンを募集しています。
初心者から、ほかの教室からの移動の方も歓迎します。
基礎を大切にしながら、弾きたい曲を自力で楽しく弾けるように、ご指導します。
最寄り駅は成瀬駅です。
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