今回は、大野ピアノ教室(町田市成瀬が丘)で、レッスンでよく使っている教本の紹介をしてみたいと思います。

 『ピアノの練習ABC』の概要

ル・クーペという作曲家が書いたもので、安川加寿子先生が校訂されました。
音楽之友社から発売されています。
昔からある楽譜は、レッスンバッグには収まりきらない大判サイズですが、今は
ジュニア版(横開きで、上下巻2冊に分かれています)の使い勝手がいいですね。
アルファベットは、26文字ありますが、この教本は、なぜかJが抜けており、25曲収められています。
A 練習曲1のように、アルファベットと数字で順番に並んでいます。

 

最近では、全音からも『ピアノのアルファベット』として、同じ内容の楽譜も出ているようです。

私は、まだ使ったことがないのですが。

 

 

『チェルニー100番』の代わりに使える

『ピアノの練習ABC』は、いわゆる練習曲です。
フランス系の教本です。
フランス系の教本では、初歩は、『メトードローズ』を使います。

だいたい、そこで音符の読み方や拍の長さなど、基本的なことを学びます。
初歩レベルですね。
(今は、その前に初心者レベルとして、もっとやさしい『うたとピアノの絵本』などを使いますが)

その次に、『ピアノの練習ABC』に進むのが普通です。

昔からある『バイエル』は、ドイツ系。
今はあまり使われなくなりましたが、全部が全部悪いわけでもなく、全曲やらなくても、その後のことを考えると、習得できる要素もたくさんあるので、また機会があれば、『バイエル』のことも紹介してみたいと思います。

そのバイエルの後に続くのが、チェルニーです。
昔は、チェルニー100番、30番、40番、50番と順にやって行くのが王道でした。
『チェルニー100番』を順番にやるのは、なかなか根気のいる作業で、今時の忙しい生徒さんには、結構大変ですね。

その『チェルニー100番』の代わりに、私は、『ピアノの練習ABC』を使います。

 チェルニーよりメロディがきれい

なんと言っても、『ピアノの練習ABC』がいいのは、25曲で数が少ない!
いいですよね。
必ず予備練習が一段あり、次の曲の準備となるような動きが入っています。

そして、たいていは右手ですが、メロディが美しいのです。
メロディだけで練習しても、とても満足できるクオリティだと思います。
チェルニーの悪口になってしまいますが、チェルニーは、わりと機械的な動きが多いように思います。
本当のメカニックの練習という感じですね。
それに比べると、フレーズを感じられるメロディを弾くと、機械のようには弾けないですね。
練習曲なので、メカニックの練習なんですが、歌わせて弾くことも含まれていると思うので、そういうこともよい、と思える要素です。

そして、25曲の中は、色々な調で書かれていて、弾きやすい調、弾きにくい調がありますが、それらを体験できるのもよいと思います。

 『ピアノの練習ABC』を終わらせると

25曲終わる頃には、楽譜を読むこともかなりできるようになりますので、みんながよく弾くブルクミュラーなども自分で読譜できる力がつくと思います。
それくらいのレベルまで行けると、「ピアノを弾く」ことが楽しくなってきますよ。
山あり谷ありではあると思うのですが、この教本は、ピアノを弾く指針になる教本だと思っています。

 

大野ピアノ教室(町田市成瀬が丘)では、体験レッスンを募集しています。
初めての方も、経験者の方も、自分で楽譜を読んで曲を表現できるように指導致します。
基礎から丁寧にレッスンします。
成瀬駅付近で、ピアノ教室をお探しの方は、是非ご連絡下さい。
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