みなさまは、ピティナ(全日本ピアノ指導者協会)のピアノステップをご存じですか?
発表会形式のステージで、課題曲のある23のステップと、自由曲を弾けるフリーステップの2種類がありますが、いわゆるステージで曲を披露する場です。
普通の発表会と違うのは、複数のアドバイザーの先生に、コメントを書いていただけることです。

いつも同じ先生のレッスンを受けているのとは、違った視点で、アドバイスをいただけるのは、貴重な場だと思います。

大学生のAちゃんが、大人だけのステップに出る決心をしました。

ピアノ発表会から、約2カ月。
どうしてこの時期に、ピアノステップに出よう、と思ったかと言うと、ピアノ発表会で満足できる演奏ができなかったからです。

今まで、何度も発表会には出場してきました。
年令が上がるにつれ、忙しくなり、準備も大変にはなりましたが、なんとか間に合って、それなりにまとめて弾くことができていました。
それが、今回は、一曲を弾き切ることができず、とてもショックだったのです。
準備した、と思っていたけど、その準備がやはり足りなかった、ということだったのですね。

発表会のあと、やっぱりがっかりしているのを見て、私は、「リベンジする?どうする?」と尋ねました。

悔しかったのでしょう。
「やります!」の返事が。
ステップに出る!その気持ちは、素晴らしいチャレンジ精神だと思います。

大学生は、試験が7月末にあったりして、その後の夏休みだって、大学生ですから、色々な用事が入ってきます。
その中で、発表会後、のんびりレッスンしている他の生徒さんを尻目に、もう一度、同じ曲を練り直しました。

うまく弾けなかったところを、何度も確認。
曲の流れもよくなるよう、全体を底上げできるように、頑張りました。
レッスンでは、ステップと同じ条件になるよう、録画して緊張してもらったりもしました。

本番は、頑張りました!

本番は、9月1日。
場所は、虎ノ門にあるビーテックジャパンというサロンでした。
ピアノの王様、ベーゼンドルファーがデン!と置かれています。
サロンなので、客席は、少ないし、小さめの会場でしたが、とても立派なベーゼンドルファーで、ビックリ!
リハーサルなしで、怖いけど、私も弾いてみたかったな。

ピアノのすぐそばから、客席なので、聴衆がかぶりつき。
恐ろしい〜ですね。
しかも、Aちゃんは、グループの二番めに演奏だったので、すぐに順番が来て、私のほうがドキドキしました!

演奏が始まりました。
曲は、ショパンの即興曲第一番です。
無窮動な感じの曲で、最後まで気が抜けない曲です。

わー!やっぱり緊張してるな〜頑張って‼︎
いつもよりペダルの踏み替えが、あまりよくなかったかな。
緊張して、足が震えてしまったそうです。
私も経験あり、すごく気持ちがよくわかります!
でも、発表会の時より、落ち着いてまとめられました。

人前でピアノを演奏する、というのは、本当に怖いし、大変ですが、それに向けての準備をする、その過程は、何にも変えがたい素晴らしいことだと思うのです。
Aちゃん、本当によく頑張りました!
貴重な経験ができて、よかったね!

大人だけのステップだけに、他の人も、みなさん立派な曲が並んで、聴きごたえがありました。
今、在籍している生徒さんも、一生楽しんでピアノを弾き続けていただきたいと思います。

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