あっという間に11月に入りました。
春は、新年度ということもあり、大野ピアノ教室(町田市成瀬が丘)へのお問い合わせが多くなる月なのですが、今年はちょうどその頃が一番コロナに翻弄された時期で、お問い合わせがまったくと言っていいほど、ありませんでした。
暑ーい夏が過ぎた頃から、ぼつぼつとお問い合わせが増えて来たように思います。
コロナは終わりそうにないので、共存しながら、習いごとも探そう、というご家庭が増えたのではないか、と思っています。
初めてピアノを習おうとお考えの皆さまは、慌てて電子ピアノを買わないで!
体験レッスンにいらしていただいた時は、レッスンをしたあとに、必ず保護者の方と、色々お話しをすることにしています。
そのお話しの中で、楽器をお持ちですか?と尋ねると、これから初めて習う、というご家庭なのに、電子ピアノを持っています、とおっしゃる方がかなりいて、驚いています。
理由もさまざまなのかもしれません。
お子様は初めてだけど、お母さんが以前やっていたから、などというご家庭は、電子ピアノを持っていても不思議ではないのかもしれないですね。
だけど、体験レッスンに来る前に、「とりあえずお手軽に」電子ピアノをもし買おうと思われたなら、できればそれは、一度立ち止まってよく考えていただきたいと思います。
電子ピアノとアコースティックピアノは、筆ペンと筆くらい差があります
よく例えるのですが、お習字を習うのに、筆を買わずに、筆ペンで済ませる人はいないと思います。
書き順や字自体の練習は、筆ペンでもできますが、毛筆を習うのに、筆を使わずにお稽古するのは、どうでしょうか?
電子ピアノとアコースティックピアノは、鍵盤の数や形は同じですが、似て非なるものなんです。
音色は、アコースティックは生の音ですが、電子ピアノは、作られた音源です。
アコースティックは、音の強弱を指の弾き方で調節できますが、電子ピアノは、不可能ではありませんが、あまり調節できません。
また、電子ピアノは、電化製品なので、消耗してしまえば、メンテナンスはなかなか難しいですが、アコースティックは、調律すれば、かなりの期間、良い状態を保つことができます。
うちに来ている生徒さんの中でも、お母さんが子供の頃から使っているピアノをお子様も使っているケースがあります。
調律、調整をよくすれば、十分に使えるのです。
よく耳にするのは、「うちの子、いつまで続くかわからないから、高いピアノを買うのはどうかと思うんですよ。だから、とりあえず電子ピアノを買うことにします。」
というもの。
うーん、最初から続けられないだろう、と決めてかかって始めるのってどうなんでしょうか?
もし、レッスンを始めて、メキメキと腕を上げて、電子ピアノでは物足りないよね、となった場合、最初にたとえば10万くらいで買った電子ピアノは、ほとんど売っても値がつかなくて、さらにアコースティックピアノが欲しくなった場合には、どうしますか?
買うのは、なかなか難しいと思います。
おうちの構造上、どうしてもアコースティックピアノが置けない、というご家庭以外の方は、一度よくよく考えていただけると大変うれしいです。
今は、分割払いで購入する道もあるようです。
最初からアコースティックピアノで鍵盤に慣れておくと、レッスン室や大きなホールでの鍵盤のタッチとほぼ同じ状態で、おうちで練習ができるのです。
(アップライトピアノとグランドピアノは、またそれはそれで違うのですが、それはまたいつか改めて書いてみようと思います。)
どうしても電子ピアノしか置けないです、という方は、できれば20万円程度のクラスの電子ピアノを選んでいただくと、アコースティックにより近いタッチや、ペダルなども搭載されていたり、とレベル的に満足できるかと思います。
幼児さんのレッスンでは、超特急でピアノを用意していただかなくても、最初はレッスンだけで完結できますし、宿題はワークブックなど、書く宿題で済ませられますので、楽器のことを考えるときは、本当に慎重に決めることをおすすめします。
今までたくさんの生徒さんを教えてきましたが、「買い替え」をして下さる方は、ほぼゼロに近いです。
なので、「最初で最後」の楽器選びは、とっても大事なことなんですよ。
どれを選んだらいいのかわからない、と思われたら、是非ご相談下さいね。
楽しく、だけじゃなく自力で楽譜を読み、曲らしく弾けるようにすることをモットーにしています。
幼稚園年中から大人の方まで、お気軽にお問い合わせ下さい。
最寄り駅は、横浜線成瀬駅です。
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